時々の▢ し・か・く  2020年8月31日






8月の終わりに





往く夏や

惜しいつくづく

もういいよ





ヒグラシは今年の活動を終えたようで、

その鳴き声はすっかり止んでしまった。

変わって今は、

ツクツクボウシがよく鳴いている。

「オーーーシィー ツクツクツクツク

 オーーーシィー ツクツクツクツク」

と、鳴き始め、

リズムは次第に速くなり、

「ツクツクオーシ

 ツクツクオーシ

 ツクツクオーシ」

と聞こえだす。

その境目はどこなのか?

と、思って聞いてみるのも楽しいものだ。

そして最後にその声は、

「モーイーヨ

 モーイーヨ

 モーイーヨ」

と鳴いているように聞こえる。

『聞こえる』というよりは『聞きなしている』というのが本当だ。

暑かった夏への惜別を歌っているかと思えば、

最後にはその暑さへの『ウンザリ感』を口にするという裏腹を、

長年勝手に楽しんで来たものだったが・・・



世はまさに異常気象である。

7月いっぱい梅雨が続いたかと思えば、

梅雨が明けた途端、猛暑日続きの8月だ。

真夏日は9月いっぱい続くのではないか。

そしてそれが日本の夏の定番になって行くのではないかと心配すれば、

「もう、うんざり」といった気分にもなりがちだ。



「モーイーヨ」は、

そんな気分を察したツクツクボウシの、

秋に対する呼び掛けではないか?

今年、ツクツクボウシの「モーイーヨ」を聞きながら、

ふと、そんな気がした。



まだ隠れている秋に、

ツクツクボウシが

「もーいぃーよぉー」

「もう出ておいでぇ!」

と、合図を送っているのではないか。



「モーイーヨ」は

ツクツクボウシのそんな思い遣りだと聞きなせば、

この暑さももう少しの辛抱だと思えて来るのではないか。

そんな気がしている、2020年の8月31日なのであります。



(かくれんぼとは鬼と子が逆で、

 鬼のツクツクボウシが

 隠れている子の秋に

 「もーいぃーよぉー」と

 降参している体なのは、

 ご愛嬌ということで・・・)




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